加湿器のカビ防止と除菌

今年の冬は今までの冬と違って高温多湿。一時は梅雨時のような天候が続きました。したがって例年であれば大活躍しているはずの加湿器も休眠状態が続いていたのです。

ところがようやく冬らしい気候が戻ってきて、今日は一日中冷たい北寄りの風が吹き荒れ、最高気温も5度前後。湿度に至っては20%台とカラッカラ状態でした。
いよいよ加湿器の本格的な活躍の時がやってきました。

我が家の加湿器は3台。いずれもハイブリッド式です。
超音波式は省エネで加湿量も多く良さそうではありますが、雑菌をばら撒く危険性があり些か心配でパス。気化式は一番清潔で加湿量も十分なのですが、とにかく消費電力が飛び抜けて多くなり経済的に許容範囲を超えるためにパス。
バランスの良さを買ってハイブリッド式に決めたわけです。
しかしハイブリッド式はメインテナンスが大変。長持ちさせるために気化フィルターのクエン酸洗浄が必要なのです。それに水を張っておくトレイは、しばらくするとぬめりやカビが発生しやすく、定期的な清掃が必要になります。
私の場合は気化フィルターは使い捨てと割り切って毎年交換することにしてクエン酸洗浄はやりません。しかしトレイの清掃は今まで省略する方法がなかったためにかなり面倒で、これがハイブリッド式加湿器の最大の問題点だと思っています。

そこで色々調べてみると雑菌やカビの発生を抑える薬剤が市販されていることを知りました。しかしどうも薬剤というのには抵抗があります。それが水蒸気とともに空気中にばら撒かれると考えるとあまり気持ちの良いものではありません。
さらに色々調べて検討した結果、銀や銅などの金属が持つ微量金属作用を利用すれば持続的に加湿器内部の抗菌防カビを実現できるのではないかと思い至りました。

これを実現する方法として一番簡単で安上がりなのは、10円銅貨を利用する方法です。
10円銅貨は銅が95%も含まれており、微量金属作用を実現するにはもってこいの素材です。ただ、使い込まれた10円銅貨は通常酸化物に覆われて黒ずんでいます。このままで使用しても純粋な金属面が露出していないために微量金属作用は限定的になってしまうでしょう。
そこでこの酸化物を除去することを考えました。
一番最初に思いつくのは写真のような研磨布で磨く方法です。

この研磨布を使って磨くとこんなにピカピカになります。

研磨布は真っ黒になってしまいますので当然使い捨てです。
この状態で使うのも良いと思いますが念には念を入れてさらにきれいにする方法があります。
それは酢に塩を溶かした液に10円銅貨を浸漬する方法です。
5分から10分程度でかなりピカピカになります。

これで準備ができました。
早速加湿器にセットしました。
給水ボトルに2個、トレイに2個ずつおきました。これで1シーズン何もせずに様子を見るつもりです。結果は如何に?楽しみです。


2020年2月8日追記

10円銅貨では表面積が小さいので微量金属作用もそれなりに小さいだろうと思ったので、表面積を稼げそうな純銅製タワシを100円で調達し、加湿器の給水ボトルに入れました。シーズン毎に塩入りの酢で酸化物を除去してやればずっと使えます。コストパフォーマンスはかなり良いのではないでしょうか。

2020年4月20日追記

ほぼ2ヶ月半に渡って一度も清掃しなかったのですが、見事にぬめりやカビの発生を抑えることができていました。10円銅貨や純銅製のタワシはかなり黒ずんで酸化が進んでいましたが、次に使用する時にまた塩入りの酢に浸ければ再生するでしょう。今回の試行は大成功でした。