昨年の台風15号による停電で、改めて現代の生活スタイルにおいて電気の必要性を痛感しました。特に夏場は冷蔵庫の機能の維持は重要です。
我が家では太陽光発電設備があるので日中こそ電気に困らないものの、夜間になれば電気の供給は断たれます。夏場であれば夜6時から朝の6時までの12時間は太陽光発電は機能しません。この12時間の冷蔵庫の停止はかなり不安です。冷凍庫では凍結状態がかなり保たれますが、冷蔵エリアでは相当温度が上昇してしまいます。
この不安を払拭するために、BN-RB6-Cという非常用の大型蓄電池を購入しました。容量は174,000mAh/626Whで、AC出力は定格500W/瞬間1,000Wという高出力に対応しています。

大型と言っても外径寸法は幅300mm、高さ192mm、奥行き193mmとコンパクトで、重量も6.3kgと折りたためるハンドルを使って簡単にどこにでも移動でき、非常に可搬性が優れています。
この容量の蓄電池を選んだのには理由があります。
我が家の冷蔵庫は東芝の501リットルの冷凍冷蔵庫で、室温に左右されますが概ね平均で50ワット前後の消費電力です。したがって12時間の消費電力は600Wh前後になる計算で、BN-RB6-Cの626Whがちょうど良いということになったのです。
そこで早速実証実験をしてみました。

朝8時から夕方6時まで、BN-RB6-Cで冷蔵庫を動かしてみたのです。
その10時間の間に97%の残量が18%にまで減少しました。これは100%を0%まで使い切るまでに12時間以上かかることに相当します。予想の見積もりがほぼ正しかったことが証明されたわけです。
これで停電時の夜間の冷蔵庫の停止は回避できることが分かりました。日中になれば太陽光発電を使って再充電することによって何日でも連続して使い続けられます。なお、充電時の消費電力は81ワットでした。9時間前後で満充電されます。これくらいであれば雨が降るような悪条件でも太陽光発電で賄えますね。
それから冷蔵庫だけでなく、寒さが厳しければ電気毛布2枚分に一晩中給電することも可能です。さらにガスや水道が止まっていなければガス給湯器が動かせ、風呂やシャワー、浴室暖房などが使えます。停電時の夜間の自由度が格段に増すことになります。
TESLA社のPowerwallを導入するまでのつなぎとして十分役目を果たしてくれそうです。