植樹して19年、樹齢にすると30年以上のサルスベリを撤去することになりました。
私はそれほど好きではなかったのですが、ママのお気に入りで、新築記念として植えたものです。
樹勢は旺盛で夏になると枝を周囲に伸し、赤紫の花をたくさん咲かせていました。ただ養分の吸収も旺盛なようで、周囲に植えてあるアジサイやギボウシから養分を奪っていささか厄介な存在でもありました。
そこに折しも最近では、夫婦ともに花より団子の傾向が強まり、果樹を植えようという機運が高まってきていたのです。
その第一弾として早速ミカンの苗木を購入しました。宮川早生という品種で作りやすく初心者向きのようです。実が7個ほどなったかなり立派な苗木で、食べてみたら甘さとともにミカンらしい酸味もしっかりしていて濃い味でした。なかなか美味しいのでこれが毎年できてくれれば文句なしです。
地植えにする前にとりあえず庭先に置いていたら早速ヒヨドリが近づいてきたので防鳥ネットをかけました。これから毎年、鳥さんとの戦いが待っているようですね。
ミカンに続いて柿の苗木も購入してしまいました。麗玉という比較的新しい品種で単独で実をつけてくれるようです。
実はこの柿の苗木を地植えするのにサルスベリが邪魔になったというわけです。

サルスベリの撤去と簡単にいうものの、現実は大変な大仕事。プロに頼めば重機などを使ってあっという間に終わってしまうのでしょうが、私の場合は自分でなんでもやってみるのが楽しみでもあったりするのです。
最近コニファーの撤去も経験したこともあり、要領はかなりつかめている自信がありました。ただコニファーと違って今回のサルスベリはかなり手強そうです。根の張り方がかなり凄い。太い根の切断が決め手ということは前回のコニファーの経験で分かっていたので、今回は枝や幹を切断する時と違って、鋸のストロークが取れない地中の根の切断のためにマキタのバッテリー式電動鋸を使うことにしました。
まずは枝落としです。これは普通の鋸で簡単に落とせます。ただサルスベリの枝は細かく分岐していて収まりが悪く、資源ゴミとして出すためにまとめる作業に結構な手間がかかりました。
幹は根元まで切断せず、テコの要領で根を引き抜きやすいようにある程度の長さを残しておきました。
まずは一番太いと思われる横に突き出た根の切断から始めました。電動鋸の出番です。このマキタの電動鋸は馬力は十分なのですが、ネジでしっかり締め付けても刃がすぐに外れてしまうのが難点です。作業中何度も外れて締め直すのが面倒でした。
かなりてこずりましたが比較的短時間で切断することができました。コニファーの根に比べたら遥かに太い根でしたが、コニファーの根を普通の鋸で切断した時よりは遥かに簡単に切断できました。
こんな調子で少しずつ周りの根を切断して行きました。もちろん一日で一挙にできたわけではなく延べ数日をかけて行いました。
こうしてなんとかサルスベリを撤去することができました。この作業が終わった後は身体中の筋肉が痛みました。まあ相当な重労働であることは確かです。
でも団子(この場合は柿ですね)に釣られて頑張ってしまいました。来年二月末ごろになったらここに柿の苗木を植える予定です。お疲れ様でした。