初代と二代目のApple Watchはスルーしていたのですが、三代目になって随分実用的になってきたようなのでとうとう購入してしまいました。
購入するにあたってまず選ばなければならないのは、GPSのみかLTE通信付きのCellularですが、MVNOを使っている私としては必然的にGPSモデルを選ぶことになります。それにApple Watch単独でLTE通信を使うと1時間程度しかバッテリーが持たないようなのであまりメリットを感じません。
次に選ばなければならないのはサイズです。
38mmと42mmがありますが、この選択には結構重要な意味があります。
表示画素数が違うのです。
38mmは340×272ピクセル、42mmは390×312ピクセルです。
これはもともと小さな表示画面を持つApple Watchでは大切なポイントで、文字の見易さや操作性がかなり違うのです。通常の腕時計と同じ感覚で選ぶと失敗します。女性でも42mmを選ぶべきだと思います。
ケースの材質はスペースグレイアルミニウムが最もコストパフォーマンスが良いと思います。軽いし安いしなかなかシックです。私が選んだのもGPSモデルの42mmスペースグレイアルミニウムのこれでした。

心配していた視認性は極めて良好です。有機ELの表示は極めて鮮明で、昼間の屋外でも全く問題ありません。それからバッテリーの持ちも問題なし。フル充電であれば私の使い方で丸二日、十分余裕で持ちます。ただし、ワークアウトなどでGPSを酷使するようなアプリを長時間使うとバッテリーの消耗が大きいようですので注意が必要です。
iPhoneのバッテリーの消耗も大きくなったような印象ですね。でも私の使い方では1日使ってもせいぜい50%ほどなので気にするほどでもないでしょう。
Apple Watchの何が便利かというと、大きなiPhoneを取り出すことなく、Siriを使って話すことによって様々なことをさせられるという点です。
例えばApple Watchに向かって、
「ヘイ、Siri! 自宅に電話」
で、連絡帳にある自宅の電話番号に電話をかけてくれます。
「ヘイ、Siri! タイマー30秒」
と言えばタイマーがセットされ動き始めます。
そのほか予定の登録とか計算とか音楽再生など、手が塞がっていてもできるのが非常に便利です。
それから運動の記録が充実しています。
私はウォーキングの記録をつけていますが、GPSを使ったルートログがとても便利。例えばこんな感じで記録できます。歩数とか心拍数とかも計測できます。それから延べでどのくらいの高さを登ったのかも測定できます。

心拍数の常時監視ができるのはありがたいですね。異常値の場合は警告を出すように設定もできます。最近の報道によるとApple Watchの計測の解析で心房細動を97%の精度で診断可能という結果が得られたそうです。ソフトウエアの改良で近い将来実装されるかもしれません。
それからもう一つ期待しているのが血糖値のリアルタイム計測です。ベルトに装着した検出器で非侵襲で血糖値を測定する実験がかなり進んでいるようで、数年後にはApple Watchに採用されるかもしれません。血糖値が心配な私にとっては気になる動向です。
それから様々な通知機能が便利です。電話はもちろん、メールや予定、座り続けていると健康のためにスタンドを警告されます。運動が足りないとあと何分ウォーキングをしなさいとか、大きなお世話という面もありますが便利でもあります。
私はまだ利用していませんが、Suicaなどを使ったApple Payに対応していて、既にiPhoneにセットしてあるSuicaを簡単にApple Watchに移動することができます。でも左腕に装着する場合には改札口の検出器が右側にあるので非常に不自然な姿勢になります。素直にiPhoneを使った方が良いかも知れません。
まだまだ使い慣れているとは言えない状態ですので、Apple Watchの長所短所は全容を掴めていませんが、現時点でも非常に便利になったという印象です。iPhone専用である点が些か残念ではありますが、iPhone使用者は一度検討してみては如何でしょうか?