コンシューマーゲームは全くしないのに、携帯ゲーム機であるPS VITAを11月に予約して、発売日である12月17日に入手しました。Wi-Fiモデルです。
実は、PS VITAには、ゲーム機としてでなくビデオプレーヤーとして期待していたのです。
先に7インチのアンドロイドタブレット(SMT-i9100)を購入し、大変便利に使っていたのですが、480gという重量は、寝転んで支えるにはいささか重すぎるのです。短時間であれば大したことはないのですが、1時間を超えるとかなり辛くなります。そこで軽量で高性能のビデオプレーヤーを捜していたのでした。
発売前の予想では、DLNAクライアント機能を備えそうだということでした。しかも5インチで画素数960×544、重量は約260g、有機ELという非常に魅力的な仕様でした。そこで躊躇なく予約したわけです。
届いたPS VITAには表示面に早速保護シートを貼り付けました。気泡は入りませんでしたが、だいぶずれてしまいました。まあいいか、、、いつもの調子です。
次に本体を覆うシリコンジャケットを着せました。これで滑り止めになり、寝転んで持つのが楽になります。
下準備を済ませたら早速起動です。
電源ボタンを数秒間押し続けて離すと電源が入ります。
最初に紙を剥がすような画面が表示されるので、指で剥がすようになぞると初期設定の画面に進みます。
言語設定、タイムゾーンは規定値でOK。日付と時刻の画面では、指で画面をなぞって数字をスクロールさせて設定します。PlayStationNetwork(PSN)のアカウントを持っていないので、お試しモードで先に進むとWi-Fiの設定に入ります。設定が全て完了すると早速システムのバージョンアップが始まります。新しいバージョンは1.500です。バージョンアップが始まったらしばらく触らずに待っていましょう。無事に完了すれば自動的に再起動します。
さてお目当てのビデオ再生はどんな案配だろうと、色々探してみましたが、どうも変です。
NAS等のDLNAサーバーにアクセスするような仕組みが全く用意されていないようなのです。
要するにDLNAクライアント機能を備えていないということが判明したのです。
ショックでした。これだけを目的に購入したのに、、、
今時の製品なのにまさかDLNAに非対応とは全く想像だにしていませんでした。PS3のイメージもあったので尚更です。
さてどうしましょう。
捨ててしまうか、でもまだちょっと早い。ファームウエアのバージョンアップでDLNA対応が実現するかもしれないし、もう少し様子を見た方が良いだろうという結論に達しました。
それに実際の動画再生を見て、どの程度の表示かを確認してみたかったのです。
ビデオ再生のアプリがレジュームに対応しているかも気になるところです。
そこで当初は全く購入する予定の無かったVITA専用のメモリーカードを購入しなければなりませんでした。このメモリーカードに動画ファイルをコピーしなければ動画を再生することができないからです。
相変わらず囲い込み戦略をとるSONYらしく、普及しているSDカードは使えないのです。この辺りがユーザーの視点を全く欠いた大企業特有の独善的な考え方ですね。この考え方が嫌いで、今までSONYの製品はほとんど購入したことがありません。
専用のメモリーカードですから法外な価格が付いています。わずか8GBなのに2,600円もするのです。一般のSDカードであれば32GBが買えてしまう値段です。
何しろ専用のメモリーカードですから、メモリーカードにファイルをコピーするのも大変です。SDカードであれば汎用のリーダーをPCに接続して簡単にPC内のデーターをコピーすることができます。ところがVITAにはこれは通用しません。まずPCにコンテンツ管理アシスタントというアプリをインストールする必要があります。
このアプリはここでダウンロードします。
続いてVITAを付属のUSBケーブルでPCと接続します。デフォルトではビデオファイルはマイビデオに置かれていることになっていますので、ここにコピーしたいファイルを置いておきます。
VITAを起動してこの画面からコンテンツ管理のアイコンをタップ。
こんな画面になるので「はじめる」をタップ。
次のこの画面でパソコンからPS VITAを選択。
ビデオを選ぶとPCのマイビデオに格納されているファイルが表示されるので、コピーしたいものを選択してVITAにコピーすれば準備完了です。
一番最初の画面に戻ってビデオのアイコンをタップし、全ての中からコピーした動画ファイルをタップすれば再生が始まります。動画再生のスクリーンショットは撮れないので直接示せないのは残念ですが、さすがに素晴らしい画質です。ポータブルビデオプレーヤーとしては一級品ですね。レジュームも効きますから長時間の動画視聴も苦になりません。
こうなるとDLNAクライアント機能が欠如していることが非常に残念です。
SONYさんには早期のDLNA対応を期待したいところです。