HDL-XR4.0導入

NASは今や我が家では欠かすことができない装置です。
今から5年前にNASとして初めてHDL-250Uを導入しました。

HDL-250U

以来HDL-GTシリーズで、増大する一方のデータを蓄積利用してきました。
特に最近はビデオカメラもハイビジョン対応になって、ファイルサイズが一気に巨大化しました。
写真もRAWで残すのが最良なので、デジタル一眼レフで撮った写真は全てRAWファイルで保存しています。
手持ちの音楽CDも全てNASに保存してジュークボックス的に利用できます。
様々な伝票、領収書、新聞のスクラップ、資料、名刺、手紙、取扱説明書、文献、冊子類等、紙に書かれた情報は全てスキャナーでデジタル化しPDFファイルにして保存します。
現在HDL-GT4.0が我が家のメインNASです。RAID0で使用しているため容量は4TBそのままを利用できます。

HDL-GT4.0

しかし4台あるHDDのうち1台でも故障したらデータは全て失われてしまいます。ですからきちんとバックアップを保存してあります。HDL-GT4.0は毎日朝8時に起動し、深夜1時にシャットダウンするように設定してあり、各部屋のパソコンやメディアプレイヤーから自由に利用できます。

このように毎日利用して2年経過したので、そろそろ故障に備える必要があると考え、バックアップも兼ねて2台目のNASを導入することにしました。
HDL-GTシリーズは法人用途としてしっかりとした作りなのですが、読み書きが非常に遅いのが難点でした。4KBのジャンボフレームを利用しても、読み出しは20~30MB/s、書き込みは16MB/s程度です。設定メニューの動作も信じられないほど緩慢で、気の短い人は我慢できないのではと思えるほどです。

そんな時にタイミング良く、昨年、HDL-GTシリーズの後継機種、HDL-XRシリーズが発売になりました。
CPUを高速なものにアップグレードしたようで、処理能力がかなり向上しているようです。WOLにも対応したようです。離れた部屋に設置した場合には有難い機能です。

しかし発売して間もないためと法人対象のため非常に高価です。4TBのものは定価でなんと11万円以上、実売価格も8万円以上もします。これではとても手が出ません。しかしたまたまB級ユーズド品として販売しているのを発見。値段も2万5千円程度と破格でした。
問題はこのB級ユーズド品の人気が高く、毎回のように注文が殺到して滅多に購入できないことです。しかし今回は幸運なことに何とか購入できました。届いたものも付属品はほとんど欠品の状態でしたが、本体は汚れや傷も見あたらず新品のように非常にきれいでした。もちろん動作にも不具合は全くありませんでした。昨年発売されたばかりなのですから、中古といってもそんなに古いはずはないと思っていました。まあ、予想通りだったわけです。

HDL-XR4.0

そして設定画面の反応がHDL-GTよりも格段にスピーディになっているのにまず満足。続いてファイルの転送読み出し実験をしてみました。
まずは書き込み速度です。(左がGT、右がXRです。)

HDL-GTの書き込み速度 HDL-XRの書き込み速度

続いて読み出し速度です。(同じく左がGT、右がXRです。)

HDL-GTの読み出し速度 HDL-XRの読み出し速度

ご覧のように格段に各速度が向上しています。実際、実に快適です。
HDL-XRシリーズはRAID6対応が売りですが、これではHDD容量が半分しか利用できません。データはDVDやHDDに二重三重にバックアップしているので今回の場合もすぐにRAID0に変更しました。今までの経験からこの方がホームユースでは現実的だと思います。

WOLも LAN DISK Admin というアプリケーションをメーカーサイトからダウンロードしてインストールすれば簡単に利用できます。思っていたとおり非常に便利です。これで当分我が家のデータベースは安泰だと思います。

そうそう、NASはUPSに必ず接続しておいた方が良いと思いますよ。たまに雷などで長時間の停電ほどではなくても瞬断的な停電が起こることがありますから、RAID0の場合は特に注意が必要です。寿命でHDDが故障するのはやむを得ませんが、しばしば停電でデータを全て失ってバックアップから再インストールというのは馬鹿らしいですから。

無停電電源1 無停電電源2