ケンタに異常!

7月31日に、夕方の散歩でケンタが犬友のママに背中を撫でられていた時に、急に尻尾を下げて逃げ出しました。実は最近ちょっとしたことで尻尾を下げてテーブルの下に潜り込むことが何回かあったのです。多分、触られたところが痛いのだと思います。

早速散歩の帰りに動物病院に寄りました。
超音波とか触診とかで見る限りは特に異常はありませんでした。
素人考えですが、急な痛みということから外傷か物理的な力による神経系へのダメージが考えられます。
動物病院ではとりあえず消炎剤で様子を見ることを提案されました。順当な措置だと思います。
消炎剤としてメロキシリン チュアブル 2.5mgを処方され、毎夕食後1回服用することになりました。
ダイエットに努めていたのですが、体重は夏の運動不足がたたって29.2kgに少し増えてしまいました。
家に帰って早速消炎剤を1錠飲ませました。

翌日は朝の散歩も特に問題はありませんでした。
しかしその後、ケンタの様子がおかしいのです。
尻尾が下がったまま、妙にビクビクして、すぐにテーブルの下や椅子の下に潜り込むのです。

特に奇妙だったのは食事の時。いつもであれば1時間も前からソワソワして辺りを歩き回るのに、食事の支度ができて呼んでもなかなかテーブルの下から出てこないのです。
食事をするのも大変で、どうやら立っているのが辛いようで座ったまま食べることになりました。やはり腰かお尻周りに痛みの原因があるようです。
このような状態ではとても散歩などできません。しばらく散歩は中止です。
特に心配だったのが水を全く飲まなくなったこと。容器を口元まで持っていっても飲まないのです。
仕方ないので氷を与えました。これは喜んで食べてくれます。
氷ばかりでは冷えすぎて体に良くないだろうと、スイカも与えました。

夜寝るのも大変だったのかもしれません。
いつもであれば横になったり仰向けになったりしてして気持ちよさそうに寝ているのに、腹ばいになって時々うつらうつらするといった塩梅で、よく眠れていない様子でした。
次の日も午前中まではほとんど動けない状態で過ごしました。

朝食をなんとか食べさせた後、家の前の歩道でウンチをさせ、その後はリビングのテーブルの下でずっとおとなしくしていました。

ケンタにこのような異常が起こった原因を色々と考えて見ました。
一番可能性が高いのがママが日常的にケンタにしていた腰回りのモミモミ。

ケンタが喜ぶので、ついつい頻繁にしていたようで、かなり強めに揉んでいたようです。
犬に限らず猫などにも言えるようですが、脊椎の末端部は重要な神経が走っており、その部分に外的な力を与えすぎると最悪の場合は馬尾症候群のような重篤な病気にまで至る可能性があるようです。今回はそこまで行ってしまったわけではなく、神経を直接傷つけはしていないけれど一時的な炎症が起きて痛みが生じたのではないかと推測しています。今後は腰回りのモミモミは禁止ですね。

臥せっていたケンタに変化があったのは昼近くに宅急便が来た時で、今までテーブルの下で腹ばいになって動かなかったケンタが、いつものように尻尾を立てて吠えながら走り回ったのです。

それからはケンタは目に見えて回復していきました。
昼食も、伏せてはいるもののテーブルの下から出て首をもたげ、私の方を見て盛んに催促する様子。食べる時も、まだ少しぎこちないけれど、座ったままでなく立った状態で食べられるようになっていました。
そして回復を確信したのは、今まで自力では全く飲めなかった水を、水飲み場の容器からいつも通り飲んだ時でした。これは本当に嬉しかったです。

2018080301.jpg

そしてようやく、椅子の下で腹ばいではなく横になって、鼾をかいて寝てくれた時は幸せでいっぱいになりました。
またありふれたいつもの、しかし何ものにも代えがたい素敵な日常が戻ってくる、、、
そして今日、ケンタはいつものように元気よく、私を引き連れて朝の散歩に出かけることができました。


追記(2019.12.25)

ケンタの尻尾の付け根あたりのママのモミモミを禁止してから1年以上経過しますが、ケンタの異常な行動は全くなくなりました。やはり推測は的中していたようです。
ワンちゃんやニャンコが喜ぶというので日本では広く行われている普通の行為のようですが、ケンタの例もあるように非常に危険な行為かもしれません。ご参考までに。