ケンタ

2008年8月以降、愛犬を失った多くの人たちが辿った道を私も辿ることになりました。
何を見てもジュンを想い出し涙が止まらなくなります。一番困るのは外出した時です。犬の散歩をしている光景に出会えば他人が見ている前でも突然涙があふれ出すのです。ジュンとよく散歩をしたコースはもう歩くことができませんでした。暗いトンネルの中にいるようで意欲が湧かず何も手に着かない状態でした。
もう一度ジュンと過ごしたあの日々のような光り輝く生活を取り戻したい。真剣に思いました。そして10月も終わろうとしていた頃、インターネットでラブラドールのブリーダーを捜し始めたのです。

11月上旬、英国系のラブラドールにこだわってそれを専門に繁殖している良心的なブリーダーがすぐ近くにいることを発見、11月下旬にコンタクトを開始しました。ブラックは我が家では永久欠番。イエローかチョコが候補でした。11月25日にブリーダーから連絡が入り、10月18日生まれのイエローラブがいるがどうかという話でした。10月18日といえば奇しくもジュンと同じ誕生日ではありませんか。これではもう躊躇している理由はありません。私も妻も一挙にその気になってしまいました。

11月29日にブリーダーの所に見学に行きました。320坪の広い土地に20頭以上のラブラドールが飼育されていました。素晴らしい眺めです。清潔そうな広い犬舎が20棟ほど並び、これまた広い運動場もきれいに整備されていました。この環境であればラブラドールたちも健康に生活できるでしょう。

ケンタの故郷

これから対面する子犬のパパとママも見せていただきました。

ケンタのパパ ケンタのママ

パパもママもさすが英国系、ガッシリとした立派な体格をしていました。しかも実に性格が穏やかでフレンドリーです。
そしていよいよ子犬とのご対面です。

ケンタとの初めてのご対面

何というかわいらしさ!!!!
決定です。
12月24日に引き取りに来るということで家路につきました。
そして家に帰り着いたら、何ということでしょう!
きれいな虹が東の空に二重になって架かっているではありませんか!

虹

きっとジュンが安心して虹の橋を渡って行ったのに違いありません。
迎える子犬の名前が「ケンタ」に決まったのは12月に入ってからでした。