ベッドサイド用のポータブルビデオプレーヤーを探し続けて、SMT-i9100、VITAと遍歴を重ねてきましたが、どれも一長一短。なかなかぴったりしたものに出会えないでいました。
SMT-i9100は、7インチという比較的大きな画面でDLNAクライアントとしてNASのビデオファイルを閲覧できて良かったのですが、唯一の難点が480gという重さでした。これは寝転んで読むにはかなり無理がある重さです。
そこで次に入手したのがVITAでした。
画面のサイズは5インチと小さくなってしまいましたが、260gという重さは魅力的でした。しかも有機ELで非常に美しい表示です。寝転んでみるのにも何の不都合もありませんでした。しかし非常に残念なことにDLNAクライアント機能を持っていなかったのです。これは非常に不便です。予めVITA専用のメモリーカードにビデオファイルをコピーしておかなければならないのです。
そこで改めて7インチクラスのアンドロイドタブレットで、軽量で動画表示能力の高い製品を物色し始めていたのです。既にSMT-i9100は手放してしまいました。
できれば国産のものをと思っていたのですが、性能的に中途半端なものばかりで、なかなかこれはと思えるものは見つかりませんでした。そこで思い切って海外製品に目を向けて調べてみたところかなり魅力的な製品が見つかりました。
Samsung Galaxy Tab 7.7です。
7.7インチという非常に珍しい大きさですが、340g以下と軽量、1280×800ドットのSUPER AMOLED Plusを採用した最新のディスプレイ、Samsung製の1.4GHz Dual Core Processorとなかなか魅力的です。そして近々OSが4.0(所謂ICS)にアップグレードされることが保証されているのです。これが500ドル台で購入できるということで飛びついてしまいました。
実際に購入したところはEXPANSYSというところです。日本向けにも販売しているのでサイトも日本語対応で、メールなども日本語でOKのようです。輸送は3日前後で配達可能なFedExで、今回は3,200円も取られました。結構高いですね。その他後で税金の請求が2,500円ほど来るようです。(追記:ほぼ2週間後にFedExから、関税および消費税等として1,700円の請求書が届きました。予想より安かったです。)
土日を挟んでいたためか、今回は13日の注文で到着は17日の午後4時と若干遅くなりました。
付属品の中で必要になるのはUSBケーブルだけですね。
Galaxy Tab 7.7の表示面には売りのスペックがプリントされた保護フィルムが貼られています。まずこれを剥がす前に実際に使う保護フィルムを準備します。とは言っても7.7インチという前例のないサイズなので、市販品はまだ発売されていません。そこで余っていたiPad用のフィルムをカッターで裁断して貼りました。何カ所かゴミが入ってしまいましたが実使用では全く気にならないので良しとしましょう。
簡単なケースも欲しいところですが、取り敢えずSMT-i9100で使っていた安物の7インチ用ドロイド君エンボス レザーケースを使用することにしました。ちょっときつめで押さえのゴムバンドが表示面にわずかに掛かる感じですが、まあそんなに問題にはなりません。
起動してみるとほぼ満充電の状態なので設定を済ませました。言語は日本語が選べるので非常に楽です。
GoogleのアカウントとかWiFiの設定をすれば基本的に使用可能です。
表示はさすがにきれいです。有機ELがPentile方式でないことも影響しているのでしょうね。
まずは第一目標はネットワーク上のDLNAサーバーからの動画再生ですから、その準備を進めます。
アンドロイドマーケットからDLNAクライアントソフトのUpnplayと、動画再生ソフトのMX動画プレーヤーをダウンロードしてインストールします。
Upnplayを起動するとネットワーク上のDLNAサーバーが見えます。
ところがここで問題が発生しました。
I.Oデータ機器のLANDISK HDL-GT4.0はちゃんと動作するのですが、Windows Home Serverの共有フォルダが正常にアクセスできないのです。Windows Media ConnectはDLNAとしては不完全なので無理もないことです。
そこでWindows Home ServerにDLNAサーバーソフトとして定評のあるTwonkyServer v6をインストールしました。今は円高なので1,600円弱で購入できました。
共有フォルダを登録してサーバーを再起動すると、UpnplayからTwonkyServerが見え、動画ファイルにも正常にアクセスできるようになりました。
しかも驚くべきことに、4Mbpsの固定ビットレートですが、H.264のHigh Profile Level4 フルHDが滑らかに再生できるようになったのです。
340g以下という軽さも手伝って、寝転んで動画を見るには最高のデバイスだと思います。動画を中心に見るので、有機ELの最大の弱点である焼き付きもある程度は緩和されるでしょう。冒険心のある方にはお勧めします。動画の美しさにはきっとびっくりすると思います。