2階の書斎のオーディオシステムで気になっていたことがあります。
プリメインアンプとしてDENONのPMA-1500SEを使っていたのですが、気が付いてみるとボリュームの位置にかかわらず、常に一定音量のノイズが出ているのです。
音楽が鳴っている時には全く気が付かないのですが、その前後ではかなり気になり出しました。
インターネットで調べてみると、どうやらこの現象はDENONのプリメインアンプの特徴のようです。
そこでこの際プリメインアンプを買い換えることにしました。
何処のメーカーのものにしようかちょっと迷ったのですが、1階のオーディオシステムで実績のあるMARANTZの製品を選ぶことにしました。PMA-1500SEよりちょっとグレードアップしてPM8005を選択しました。
最初に音出しして驚いたのですが、全く質の異なる音で、アンプを変えただけでこれほどの変化があるとは全く予想していませんでした。
今までのDENONの音は、太く力強い印象でしたが、MARANTZのそれは、実に繊細で解像度が一挙に高くなった印象でした。喩えてみれば、DENONがボールド体のゴシック、MARANTZは明朝体の細字といった趣でしょうか。
これは全く正反対の性質なので、好みが分かれるところでしょうが、私はMARANTZの音が好きです。そして本来の目的であったノイズはMARANTZでは完全に消えていました。
色々と変遷を経て、2階のオーディオシステムはトランスポーターとしてOlasonic NANO-NP1、DACとしてTEAC UD-501を使用していますが、実に素晴らしい分解能を示してくれます。
NASに蓄えられたCDリッピングによるWAVやFLACファイルを、DLNAクライアントのiOSアプリである8playerで自在に再生できる環境は、数年前までは考えられなかった快適さです。しばらくはこのシステムで落ち着きそうですが、唯一少し心配なのが10年もののスピーカー、NS-515Fです。
私の耳ではまだまだ不満と思える状態ではありませんが、そろそろ交代の時期かもしれません。