贅沢なNEXTGEAR-NOTE i5702GA1

このところ影を潜めていた物欲が目覚め、久々に高性能のノートPCを新調しました。

かなり高機能のデスクトップは書斎にあるのですが、ケンタもいて居心地の良いリビングでデスクトップ並みのノートPCを操作できたらなぁと常々思っていました。
しかしノートPCは消費電力の制約から、デスクトップ並みの性能を持つCPUを搭載したものは今まで皆無でした。
ところが最近マウスコンピューターから、私が待ち望んでいたノートPCが発売になったのです。

m-Book G シリーズとゲーム用途のG-TuneブランドからNEXTGEAR-NOTE i5702の2系統です。仕様はほぼ同じなのでどちらでも良かったのですが、ゲームもしたいということでNEXTGEAR-NOTE i5702シリーズを選びました。

折角なのでCPUにはインテル Core i7-4790K プロセッサーを、メモリーは16GB、後で大容量のSSDを入れるつもりだったのでディスクドライブはできればHDDだけのものが良かったのですが、適当な組み合わせのものがなかったので120GBのSSDと1TBのHDDを搭載したNEXTGEAR-NOTE i5702GA1を発注しました。

注意しなければいけないこととして、この機種は光学ドライブを内蔵していません。CDやDVD、BDを利用する必要があるときには外付けの光学ドライブを用意しておきましょう。

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本体は意外と薄く軽いです。オーバーヒートが心配になりますね。しかしさすがにACアダプターは巨大で相当な重量級でした。バッテリーは着脱可能でした。取り敢えずバッテリーは外して使うことにしますがバッテリーを外したままでは本体が軽くなってディスプレイを開く時に本体が一緒に動いてしまう点は覚悟しなければなりません。

それからちょっとした誤算だったのは液晶ディスプレイがTNで、正面から見ても画面内の上下で輝度が大きく異なり、少しでも斜めになると輝度反転してしまう程視野角が狭いのには驚きました。これだけ高額の製品でこれほど低品質の液晶ディスプレイを採用する会社の姿勢が理解できません。ちょっと利益に執着しすぎているのではないでしょうか?もう少しブランドに誇りと責任を持って欲しいものです。

気を取り直して取り敢えずSSDの交換です。120GBの容量ではあっという間にいっぱいになってしまいます。換装用に選んだのは512GBのCrucial CT512M550SSD1です。

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まず最初の準備としてこの換装用のSSDをセットしたSA25-DK1-U3BKをUSB3.0でi5702GA1に接続し、「ディスクの管理」からMBRディスクとして初期化する作業が必要です。それが終了したらクローン化ツールの定番、EaseUS Todo Backupを用意します。このアプリは非常に優秀で、起動しているドライブそのもののクローンを外部のドライブに作成することができるのです。また、コピー先の容量が大きい場合にはパーティションのサイズも編集でき、無駄なく利用することができます。実際の使用方法の説明はこちらを参考にして下さい。

実際のクローン作成は非常に短時間で終わりました。やはりUSB3.0の高速転送とCPUの性能が効いているのでしょう。11分強でクローン化が完了しました。

さていよいよSSDの交換作業です。
i5702GA1の裏蓋は二つに分かれていて、SSDやHDD等の大容量記憶装置は赤い四角の領域にあるカバーを外せばアクセス可能です。ネジ2本を外すだけでカバーを開けることができます。

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M.2のSSDも取り付けられるスペースが確保されていますね。余裕ができたらこちらを起動ドライブとして使った方が高速になるかもしれません。
SSDの取り外しと取付は非常に簡単でした。

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ただし起動させる時にはBIOSの変更が必要です。BOOTの順がLAN経由に変わってしまっているので、それを元に戻す必要があります。電源オンと同時にF2キーを押してBIOS画面を出して変更して下さい。

Steamから購入したDivinity Original Sinをプレイしてみましたが、セーブデータのロードがびっくりするほど高速です。本体の性能は申し分ないですね。それだけに低品質の液晶ディスプレイには残念でなりません。最後の手段として外付けのディスプレイを検討するのもありかなと思っています。

追記
その後面倒なのでHDDもSSDに交換してしまいました。これで記憶装置はオールソリッドステートになりました。

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いやぁー、豪勢ですね。勢いとは言え我ながらびっくりしてしまいます。こんな豪華仕様のノートPCはなかなか見られないでしょうね。

それから意外だったのはIntel Quick Sync Video(QSV)が利用できないかもしれない点です。Intel HD4600用のドライバーをインストールしようとしても利用できない環境とのメッセージが出てインストールできません。BIOSを調べてみても非常に簡略化されたBIOSで、内蔵GPUを有効にするような項目が見当たりません。もう少し調べてみますが非常に残念な仕様ですね。

更にその後ビデオファイルのエンコードの試験をしてみましたが、CPUのCore温度があっというまに90℃を超えてクロックが4.1GHz程度にまで落ちました。ノートPC用のクーラースタンドで、ファンを最大回転数まで上げた状態でこれですからとてもエンコードのようなハードな仕事はさせられませんね。やはりノートPCにCore i7-4790Kを組み込むこと自体無理があります。全くその性能を発揮させることはできていません。現状では飾り物に過ぎませんね。購入を検討している方はこの点を十分注意してください。

熱暴走が怖いので電源オプションからプロセッサーの使用率の上限を90%程度に制限して使用することにしました。これであれば3.6GHzで70℃前後になるので安全です。苦肉の策ですが仕方ないですね。

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これでもデスクトップのハイエンド製品とほぼ同じ性能を得られるのですから贅沢は言えません。

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