連日のように新聞やテレビで報じられる安倍政権の様々な問題。
もし日本が本当の民主主義国家、法治国家であるならば、ずっと以前に安倍政権は倒れていたことでしょう。
今度は加計学園の獣医学部新設に関わる疑惑に新しい事実が判明しました。
昨年野党に追及された時、他の疑惑に対するのと同様に、記録がない記憶がないの一点張りで真実を明らかにすることを拒み続けていた獣医学部新設申請前の官邸での加計学園関係者と今治市や県関係者を交えた面談記録が県側から出てきました。
さらにそれと同様の趣旨の記録が農水省からも見つかったのです。

それだけで政権側が主張していた会ったことがないという答弁は完全に否定されました。
内容を見れば分かる通り、手取り足取り申請の助言をしています。森友学園側に対する財務省の対応と酷似していますね。こんな丁寧なことを官邸が直接申請者側に行うことなど常識的に考えてもあり得ない話です。特にライバルである京産大に対するけんもほろろの対応と比較すればあまりにも違う対応に驚くばかりです。
しかしもっとも問題の部分はこの部分です。

安倍首相と加計理事長が会食している際に獣医学部の件が話題になっていることが記載されているのです。
ところが昨年安倍首相は野党からの、加計学園が獣医学部の新設を申請していることをいつ知ったのかという問いに、2017年1月20日だと明確に述べています。
この愛媛県職員の報告書の日付は2015年4月3日になっており、柳瀬秘書官と面談した翌日です。従って少なくとも安倍首相は2015年4月2日以前に加計学園の獣医学部新設申請を知っていたことになります。
従って安倍首相の昨年の国会答弁は全くの虚偽であったということですね。

安倍首相は上記のように多数回、加計理事長とゴルフや会食を重ねており、そもそも加計学園の獣医学部新設の申請を知らないはずがないのです。ですから初めて知ったのが2017年1月20日だと言った瞬間に、議場が「え〜〜っ!」という声に満たされたのも当然のことなのです。
しかしここまで見え見えの嘘を平然と言える神経には驚かされます。正常な人格を持っている人にはとてもできないことだと思います。その嘘がこの面談記録で木っ端微塵にされたということです。
するとどうなるのか?
大臣規範というものがあります。「国務大臣等は、国民全体の奉仕者として公共の利益のためにその職務を行い、(中略)廉潔性を保持することとする」と規定されており、関係業者から供応接待を受けることを禁じているのです。
今回の件はこれに完全に抵触することになるのです。更には収賄罪に問われる可能性さえあるのです。
これほどあからさまな利益供与も珍しい。何をやっても国民は総選挙で絶大な支持をしてくれる。今回もどうせ国民はすぐ忘れるし全く問題にしないだろうと高を括っているのでしょう。国民もすっかり馬鹿にされたものですね。
追加
色々調べてみると加計学園には既に440億円もの公金が流れているようですね。ほとんど教育機関としての体をなしていないようなところに巨額の税金を投入する正当性は何処にあるのでしょうか?
週刊誌などによると加計氏は安倍首相との食事や遊びに年1億円も出しているとか、これが真実だとすると贈収賄事件にまで発展する可能性がありますね。