Googleのストリートビューなら誰でも知っているでしょうが、国会パブリックビューイングは最近初めて耳にしました。
中身を知って感激です。
私が常々思っていたことと全く同じことを感じている方がたくさんおられることを知りました。
国会は国民のためのものであり、国民に対して誠実な審議が行われるべき場であるはずです。しかし今の国会の有様はあまりにもひどいもので、正視に耐えません。
国会中継はたまにあるものの、平日の日中に行われるため多くの国民は視聴することができません。ニュース番組で編集されたその断片を見聞きするだけになります。
ここが問題で、報道側の思惑で恣意的に編集される傾向を排除することができないのです。
特にNHKの国会がらみの報道は異様としか言えないほどに巧みな編集で政権側の醜態を隠蔽し、政権側の主張をことさら強調する傾向が顕著です。
これは別の機会に書きますが、官邸と直接つながったNHKの報道局長の存在が原因でしょう。もはやNHKは少なくても政治報道に関してはとても公共放送と言えるものではなく、まるで北朝鮮や中国のように、完全に国営放送として機能しているのです。
したがってNHKのニュース報道では政権に打撃を与えたり不都合だったりするニュースはできるだけ取り扱いを小さくして目立たなくするか、放送しないことになるのです。
NHKだけであればまだまだ救われるのですが、民放各局の報道幹部が首相と懇談会食を繰り返す異様な状況が続いています。公平公正が求められる報道が権力に寄り添う日本という国はとても民主主義国家とは呼べません。どこかの独裁国家と大差はないと思います。
要するに国民の大部分が現在の日本の政治状況を正確に把握せず、あるいは印象操作で間違った考えを持っている可能性が高いことが想像できます。
こんな現状に危機感を持った方々が、止むに止まれず立ち上げたのが国会パブリックビューイングという行動です。
現在は法政大学教授の上西充子氏が代表となって活動しています。
街頭で国会審議のビデオを写したり、内容を詳しく解説したりと普段国会に触れたことのない一人でも多くの国民に真実の国会の姿と問題点を知らせる努力をしてくれています。
多くの人々が立ち止まり聞き入っている姿に嬉しくなりました。

この小さな輪が人づてに少しずつ広がり日本の政治を変えてくれればと祈らずにはいられません。今日本は本当に危機的な状況なのです。
直近ではこんな街頭上映会が開催されました。非常に分かりやすくありがたいですね。マスメディアも政権にゴマを擦るのではなく国民に正しい報道をして欲しいものです。