原発の事故とその対応に対する電力業界や産業界、官僚や政治家への憤りから、我が家の節電作戦が始まりました。
資金に余裕があれば太陽光発電は是非導入したかったのですが、特殊な屋根構造の我が家では、400万円近くかかると言われたため断念しました。
従ってもっぱら節電を主体にした取り組みになりました。
第一に考えたのは白熱電球を全てLED電球に置き換えることでした。
浴室、洗面所、トイレ、廊下、食卓の照明、読書灯、庭園灯を全てLED電球に交換しました。
続いてリビングのエアコンの交換です。
12年前に購入した日立のエアコンはかなり効率が悪く、電気を食うばかりで十分な冷暖房を行えていませんでした。これを三菱のMSZ-HS361-Wに買い換えたところ実に快適になりました。もちろん暖房は17℃、冷房は28℃の設定です。寝室のエアコンも12年経過した古いものですが、せいぜい1日に数時間しか使わないため今回はペンディングにしました。
また、エアコンを支援するために緑のカーテンを導入しようと思いましたが、生き物相手では必ずしも常に安定した効果を得られないだろうと言うことで、気化熱を使えない分効果は落ちますが、安物のサンシェードをリビングの南窓側に導入しました。1.8mと3m幅の2台で2万円以下とかなりお手頃です。
そして最後に16年間使用してきた冷蔵庫の買い換えです。
今回購入したのは東芝のGR-E55FX-NC。今までのものより100Lほど大きくなっていますが、大きい方が食品をギシギシに詰め込まないのでかえって効率が良くなるはずです。ママは中段が野菜室なのでとても便利だと喜んでいました。
それから37インチ液晶テレビの明るさ設定を最低にしました。液晶テレビは意外に電気を食うのです。特に大型のディスプレイはバックライトの消費電力が馬鹿になりません。
これが取り敢えずの我が家の節電作戦の全貌です。
これによって7月の電気代を前年同月比37%減少させることができました。
(8月分の検針結果が分かりました。なんと47%の減少です。ほぼ半分にまでなりました。新しいノートPCの運用が功を奏したようです。)
ノートPCのメインPC化による節電効果は検針が終わっていないのでまだ分かりませんが、これからも気がついたことをこまめに実施していこうと思います。
考えてみればオール電化が執拗に宣伝されていましたが、とんでもないことですね。
止めることができない原発の電力を消費するために使われていたようなものです。
電気を熱に変えるなどといった非効率なことはすべきではありません。大電力を使うIHヒーターなどは直火を使えない特別な用途に限定すべきで、安易に使うべきではありません。エネルギーの無駄遣いです。熱を得たいなら直接ガスを使うべきです。
あれほど電力不足だと喧伝されていましたが、原発ゼロでも電力供給量は悠々たるものです。
コストが高いから原発でなくては駄目だという経団連に巣くう旧態依然とした連中は、殿様商売を続けてきて、本来しなければならない企業努力を全くしてこなかった電力業界と同類で、次世代の新エネルギー革命を担える資格が全くありません。やがては消えていく運命でしょう。
こんな連中に日本の運命を託すことなどできるはずはありません。
国民には今こそしっかりと覚醒して節目節目で的確な判断をすることが求められています。