金沢国税局が偶然掘り起こした巨悪の一端。原子力ムラのほんの一部が暴かれました。


日本の原発は政治家や国から企業、立地市町村に至るまでカネ!カネ!カネ!の腐臭に満ちた世界であることは知る人ぞ知る周知の事実。
おめでたい国民は高い電気料金と税金を唯々諾々と収め続け、これら原子力ムラの住人の贅沢な暮らしを支えてきたのです。しかも放射能汚染も安全と言われてそのまま信じるなんともお人好しの国民たち。原子力ムラの住人はそんな国民を陰であざ笑っていたことでしょう。
それというのも世界最悪の原発事故を起こしたのにも関わらず、しばらくするとまるでなかったかのように再稼働や新設にまで突き進む国の方針に、国民が全く反対する気配もないからでした。福島の選挙でさえ、驚くべきことに原発推進派の自民党が勝利するという、およそ世界の人々も理解できない行動をする日本国民を見て原子力ムラの住民は狂喜したことでしょう。
これでは日本が変わるはずもありません。
政府がどんな重大な過ちを犯そうと国民がそれに無関心で投票行動でその修正を図ろうとしなければ政府はどんどんやりたい放題になっていくことでしょう。国民が政府を監視しない国では国は限りなく腐敗し荒廃していくでしょう。
日本は今そんな国になってしまったのです。
今回告発された重大な事件も、本来であれば検察特捜部が迅速に行動を起こし、強制捜査などを開始しなければならない状況ですが、三権分立が失われた日本では検察は政権の指令がなければ動きません。これまでも安倍政権に近い人物の様々な犯罪を疑われる行為が不起訴処分になっています。
つい先日の東電幹部3人全員無罪の東京地裁の判決理由の支離滅裂ぶりを見れば、司法がすでにその機能を完全に失っていることは明らかでしょう。
今回もおそらく検察は起訴しないのではないでしょうか?そうすれば自分たちの将来は保障され栄転が待っているのです。ここまで腐敗が進んでいても国民はいまだに無関心。日本という国はとても先進国などと言えるレベルにはありません。
今回の重大な疑惑について経団連の中西会長の弁が日本の現状を如実に語っています。(朝日新聞デジタル版から)

日本を代表する大企業のトップがこのなんとも情けない発言。同じ穴の狢で慌てふためいているのかも知れませんが、公私の区別がないのは安倍政権と全く同じです。ここ何年かで世界の企業番付の上位リストから日本企業の名前があっという間に全くなくなった理由がよく分かると思います。
日本国民だけが知らないのでしょうね。日本は世界から全く相手にされない国になってしまっているのです。
今回の国連での安倍首相の演説の様子を見れば一目瞭然です。

他の首脳の時は満席なのにガラガラです。この状態が今回だけではなく毎回続いているのです。当然ですよね。日本の自主的な政策は皆無に近くただアメリカに追従するだけなのですから。
そう言えば安倍首相はアメリカで「トランペット」と呼ばれているそうですね。トランプのペット、凄いセンス!!!
こういう事実も日本の大手メディアは伝えません。伝えるのはいかにも堂々と演説している安倍首相のアップだけ。まるで北朝鮮メディアが金正恩を報道する時とそっくり同じなのには驚きますし、戦慄を覚えます。もう日本のメディアは完全に大本営発表と同じになってしまっているのですね。
しかし何度も言いますが問題なのは何も考えない国民の方です。
それも当然と言えば当然で、学校で教えられるのは知識だけ。その先が全く欠如しているのです。本来の教育はその知識を使って自分自身で独自の考えを持つ訓練をさせることです。日本には自分で考える力のある人材が非常に少ないのが問題です。だからマスメディアの報道を頭から信じて一億皆同じ方向に進んでしまうのです。独裁者にとってみれば理想的な国民ではあるのですが。
今の政権はさらに教育で勝手な考えを持たないようにしようとしています。学生が政治的な意見を持たないようにする方針が着実に進んでいます。このまま自民党政権が続けば遅かれ早かれ戦前の臣民が教育によって作られるようになるでしょう。国民は何も考える必要はなく、国に従っていれば良いという、およそ民主主義の対極にあるような体制が完成するでしょう。情けないことです。壊滅的な敗戦の犠牲を払った末に、せっかく明るい未来が開けたというのに。