本当に驚いた!

「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです!」
これ、誰が言った言葉か分かりますか?
信じられないことですが、昨日秋葉原の街頭演説で、「安倍帰れ!安倍辞めろ!」の批判の大合唱に対し、指差しながら思わず安倍総理が放った一言です。よく考えてください。「こんな人たち」も国民なんですよ。

民主主義国家において最高権力者が絶対国民に向かって言ってはいけない言葉だと思います。批判されてこんな反応をした首相はかつて誰一人としていません。批判者は権力を使って弾圧するという安倍政権の姿勢を奇しくも街頭で明らかにしてしまいました。批判を許さないとしたらそれは中国北朝鮮のような独裁国家と同じではないですか!

「ああやっぱりね」とも思ってしまいます。
国民を敵味方に峻別する安倍首相には極めて危険な内心を感じます。
それにしても、この政権に「共謀罪」を与えてしまったという恐怖を、これほど強く感じたことはありません。

今までの国会を振り返ってみてみれば、野党の批判に全く答えず、やはり指差しながらヤジを飛ばし、強行採決の連続。森友疑惑が発覚すると総理を侮辱したからと一般人である籠池氏を証人喚問する一方、疑惑の中心人物である昭恵夫人や財務官僚の証人喚問は拒否、更に証拠が出てくると一官僚が勝手にやったことと責任をなすりつける。加計疑惑でも全く同じパターンで前川前次官の証言に対して大手読売新聞まで使った個人攻撃。文科省の内部告発に関してはやはり個人がでたらめの文書を作ったと貶め罪をなすりつける。憲法に保障されている臨時国会の召集にも全く応じようともしません。そして批判する人たちを抵抗勢力とレッテルを張り、説明することもなく切り捨てようとする。最早強権的な独裁政治以外の何ものでもない状態です。

更に恐ろしいのは秋葉原での街頭演説での激しい批判の大合唱をNHKの7時のニュースが全て隠して総理のマイクの言葉だけを拾って放送したことです。これは今ではNHKが国会討論で日常的に行う手法で、政権側に都合の悪い答弁を削除したり編集したり、まるっきり変えてしまう、およそ報道機関としてはあり得ない姿勢の一部です。

これほどあからさまな事実の歪曲を、公共放送を標榜する、しかもほぼ強制的に受信料を徴収しているNHKが行うほどに今の日本は異常で危険な状態になっていることに国民は気付くべきでしょう。

ブレーキを取り外した暴走車が思いっきりスピードアップしているのを、「かっこいー!」と絶叫しながら群がって応援しているのが今の日本の姿ではないでしょうか?

この風景は過去にも見たことがありますね。
そうそう、規制緩和という耳に心地よい言葉をまき散らしながら、抵抗勢力をぶっ潰すとか威勢のいいことを言っていた小泉首相に、「キャーキャー!」と群がっていた群衆と全く同じ現象ですね。思えばあれから日本の転落が始まりました。

ブレーキを失った暴走車は必ず致命的な事故を起こすものです。手遅れにならなければよいのですが、、、