頭は腐っても

今日も凄いニュースが飛び込んで来ましたね。
毎日新聞です。朝日新聞に匹敵するスクープです。
なんと、森友学園側だけでなく、近畿財務局がゴミの算定業者に虚偽の報告書を書かせていたというのです。

本来は国有地をできるだけ高く売りたいはずの国が、安く買いたい森友学園側の要望に合わせるために業者にまで虚偽の報告を要求することなど絶対にあり得ません。こんな違法な行為をすれば公文書改ざんと同様、犯罪行為になり、官僚としては全てのキャリアを失うことになるでしょう。そんなことを進んで行う異常さは尋常なことではありません。
安倍政権側に属する評論家やテレビのコメンテーターなどからだいぶ前からあの土地は問題の土地でできるだけ早く国は手放したかったのだというデマがテレビなどを使って流布されていました。事実は全く違い、2012年に音大が7億円で売却してくれるように申し込んだのにも関わらず、安すぎると一蹴されているのです。それが森友学園になるとあらゆる不法な手段を使ってでもできるだけ安くなるように国側が積極的に協力しているのです。

どうしてこんなことをする必要があるのでしょう。
改めていうまでもなく自明ですよね。こんな自明なことに1年間も振り回されて大切な国会の議論がないがしろにされたのです。酷い政権であるし、それを容認してきた国民はあまりにもお粗末としか言いようがありません。

本来はこのような国家ぐるみの犯罪行為には先進諸外国では司法が中心になって介入するのですが、未開の国日本ではどうやら司法まで政権下にあるようで、事実を話されては困るとばかり、有名人の籠池氏の逮捕を迅速に行い監獄に閉じ込めて口封じをしています。その一方で早くから告発されているにも関わらず本丸の土地不法取引の捜査は一向に進展を見せないまま今日に至りました。

ところが昨今の朝日と毎日に対する地検特捜部からのリークと思われるスクープが続きました。これを見るとやはり本来の使命のもとに動いている特捜部の実働部隊が、上層部の理不尽な隠蔽に我慢できずに動いたのではないかと推測しています。魚は頭から腐ると言いますが、ここでも下はどっこい生きていたということなのではないでしょうか?

追加
時事通信社の世論調査でようやく内閣支持率が40%を切り、不支持率と逆転しましたね。
それにしても国民の反応の鈍いこと。これほど異常な政権は過去に例を見ないと思いますが、それはすでに2006年に第一次安倍政権が誕生した時からあまりにも明らかだったのですが、、、この調子では今後とも日本はかなり危ない局面を何度も迎えるでしょうね。
それからこれも付け加えておきましょう。
毎日新聞の記事です。
加計学園の獣医学部新設にあたり、正しい行政を貫こうとして安倍政権から邪魔者として天下りの責任を一身に被せられて辞任した前川さんが、いまだに安倍政権から嫌がらせを受けているのです。この異常な執着はまさに安倍首相の性格そのものと言っても良いでしょう。今私たちはこんな異常な政権に運命を委ねているのです。めくらヘビに怖じずとはよく言ったものですが、まさに日本国民のことを言っているのかもしれません。