朝日新聞のスクープが各メディアに喝を入れたのか、今や一週間前までは考えられないほどの真っ正面からの報道が当たり前のようになってきました。
その中で特に変化が大きかったのがNHKのニュース報道。
つい先日までは安倍政権に対する批判的な報道は全く放送されることがありませんでした。むしろ隠されていたと言った方が正しいと思うほど極端でした。
それが昨今は官邸前の小規模デモまでトップニュースの中で伝えたり、安倍政権疑惑の核心部分を赤裸々に報道する姿勢に一変しました。
何が起こったのでしょう?
察するに、もともと現場の記者たちは報道機関として当然の事実真実を追い求める取材を行っていたのに、安倍首相と個人的なつながりが強い政治部の岩田明子氏(安倍首相の外遊には必ず同行して外交のやってる感の醸成に尽力)や、懇談会や飲食会を通じて安倍首相とつながりのある嶋田解説委員に代表される親安倍派に押さえ込まれて真実の報道がされないことに不満が高まっていたと想像されます。
そこに朝日新聞のスクープ記事が公表され、一気に今までの不満が爆発、上層部が抑えきれなくなったのではないかと推測しています。いわば一種のクーデターがNHKの内部で起こったのではないでしょうか?
この貴重な機会を取り逃がすとせっかくのNHKの正常化が無に帰することになります。今回の疑惑解明はこの日本という国の将来を決定づける歴史的な事件です。国民は無関心であってはいけません。今や多くの心ある人々が戦いに参加しています。自分たちの将来、子や孫たちの将来を自分たちの手で確実なものとするために責任ある行動をしてください。
しかし心配なのは検察の動き。
本来であれば国家的不正に関して素早く動くべきこの機関が疑惑発覚1年を経過するのにも関わらず、籠池氏だけを素早く逮捕した後はだんまり。本丸である近畿財務局はもちろん、本省である財務省への強制捜査も全く実行する気配がありません。考えてみれば彼らも官僚。改ざんを行なったとされる財務省と同類なのです。どこまで信頼できるのか?過去にも大阪地検特捜部の主任検事が証拠品を改ざんするというとんでもないことをしているのです。信頼回復の途上にある中奮起を期待したいのですが、、、
検察まで信頼できないとすればもうこの国には自浄作用がなくなったということで独裁国家にならざるを得ません。今この状況を打破できるとすれば世論しかないでしょう。内閣支持率に国民の意思を反映させるしかないのです。
幸いなことに今はメディアが比較的正しい情報を提供してくれています。多くの国民が正しい情報の元、的確な判断をして世論を形成しましょう。
追加
NHKが復活したと言いましたが、それどころではありません。今やどのメディアよりも進んだ、安倍政権の闇を暴く報道をしています。さすがNHKです。その取材力が抜きん出ているのは周知の事実ですが、それを何の妨害もなく発揮できればこんな素晴らしい報道ができるのです。感服です。ただ、早速、安倍周辺からの圧力がSNSで発信され始めています。頑張れ、NHK!今のNHKであれば受信料は喜んで払えるし応援もしたい。日本が闇に閉ざされないように宜しくお願いします。
追加2
2018年3月26日
やはりNHKは基本的に政権直結の放送局のようです。
一時的に他のマスコミに合わせる形で森友学園疑惑関連のニュース報道を始めたのは単なるガス抜きだったようで、随所に安倍政権擁護がちりばめられています。チャンネルをたくさん持っているのだから国会中継専用チャンネルを設けてもよいくらいだと思うのに、注目される議題がある国会中継に非常に消極的です。心ある人たちの抗議の電話で嫌々放送する例が多いようです。
まあ無理もない話で、経営委員会は日本会議に抑えられ、政治部は安倍政権と直結しているのですから、少なくとも政治関係の報道は政権の広報といってもよいでしょうね。
NHKの政治がらみの報道は今後も疑いの目で見た方が良いでしょう。