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歩くことが健康のために良いという話は、だいぶ前から知られていた。しかしどのような歩き方がどのように健康に良いのかという具体的なことはあまり知られていなかったように思う。
それが様々なメディアで取り上げられ、具体的に語られるようになったのはここ20年くらいの最近である。

私は近年では極めて珍しく自動車運転免許証を持っていない。特に必要を感じなかったし、そもそも自動車には全く関心がなかった。
そのためか比較的よく歩いた。歩くのが苦にならなかったのだ。

ジュンやケンタが元気だった頃も毎日のように散歩でたくさん歩いた。これは運動するという意志と関係なく、毎日楽しく行うルーティンワークのようなもので、苦もなく継続できる良い運動であった。

ケンタが亡くなった後も、涙を目に湛えながらも散歩を欠かすことはなかった。
そのおかげか、健康診断の血液検査の結果は常に正常値。血圧も全く問題ない状態が続いている。診察していた医師に羨ましがられたこともある。

このようにウォーキングの効果を身を持って感じているわけだが、ウォーキングにも歩き方というものがある。単に歩くだけでは大した効果は望めない。むしろ間違った方法でたくさん歩くと害になる場合さえある。

そこで私が意識的に続けている健康に効果的と思われる歩き方を示すと以下のようになる。

・ 大股か早足で歩き、疲れたら普通の歩き方を入れる
・ できれば坂道を歩く
・ 歩数は1日6,000歩程度で十分

逆に悪い歩き方は、

・ 狭い歩幅でゆっくり歩く
・ その歩き方で8,000歩以上歩く


要するに、楽な歩き方では健康増進には効果がないということである。多少負荷がかかるような歩き方を心がけるべきだろう。もっと直接的に言えば脚の筋肉を増やすことが大切なのだ。
それでは歩き方の強度を測るためにはどうしたら良いのだろう。
私が利用しているのは昔ながらの万歩計と、最新技術の詰まったApple Watchである。

万歩計の方は一応三次元の加速度センサーを搭載していて、歩数だけでなく歩き方の強度を大まかに検出してくれる。中強度という測定項目で表され、1日あたり20分以上、できれば30分以上が望ましいとされている。

Apple Watchではもっと高精度のセンサーが搭載されており、GPSも使って運動強度だけでなく歩幅や歩行距離、歩行速度までも測定してくれる。

これらの計測器を利用すれば、自分の歩き方が適正かどうかをモニターしながら、効果的なウォーキングができるだろう。


正しいウォーキングを続けた場合の効用には次のようなものがあるとされている。

・ 高血圧の改善
・ 心肺機能の強化
・ 骨の強化(骨密度の増加)
・ 肥満の解消(ダイエット効果)
・ 脂質異常症・動脈硬化の改善
・ 高血糖の解消(糖尿病の改善)
・ 認知症予防
・ リラックス効果による自律神経の安定化

これを見るとまさにオールマイティな健康法と言えるかも知れない。しかもわざわざジムに行ったりする必要もなく、犬の散歩はもちろん、会社勤めの人は通勤を利用したり、買い物をする人は買い物ついでにと、日常の生活行動を利用して行うことも可能だ。

できるだけ多くの人がウォーキング習慣を身につけ、健康寿命を伸ばして、逼迫する介護体制や健康保険財政を立て直して欲しいものである。