以前から何かおかしいとは思っていたのですが、3.11以来NHKのニュース報道を全く信用しないようになりました。
それとは逆に、NHKの「ETV特集」の素晴らしさに感動を覚えました。日本の大手のマスコミで、まだジャーナリズム精神は生きているのだと。
ところがやはりというか、真のジャーナリズム精神を発揮しようとすると、巨悪の強力な組織的な圧力と常に戦わなければならないのだということも明らかになってきたのでした。この記事はその典型な事例を伝えています。
誠実で勇敢な真のジャーナリストたちを支援するためには、そして日本において真のジャーナリズムを復活させるためには、読者、視聴者が自立し、独立した存在になることが必要です。
先の福島第一原発事故は、海外からは「日本製」の原発事故と、暗に日本の精神的な後進性を批判されました。でもその通りだと思うのです。
自民党の長期政権という現実が如実にそれを表しています。
自分の頭で考えようとせず、権威や権力に全てを丸投げしてしまう。現実を見ずに、大本営発表の言うがままを受け入れる。これでは成熟した民主主義ではなく、中国や北朝鮮のような独裁国家と実質変わりがないのではないでしょうか?
NHKには本来非常に重大な役割が期待されています。
それは、基本的に視聴者からの受信料収入だけで運営されており、経済界や他の団体から自由である唯一の巨大なマスメディアであり、真実を大勢の視聴者に伝えうるポテンシャルを持っているということです。
ただ非常に心配な点は、予算は国会の承認が必要だと言うことです。要するに国家権力、具体的には官僚に支配される可能性が非常に高いという点です。
この心配が先の記事で現実のものとして浮上してきました。
そして3.11以後の原発擁護の露骨なニュース報道。
視聴者は声を上げなければなりません。そしておそらくは少数派であると思われる真のジャーナリストたちを支援しなくてはいけません。
民放でも「報道ステーション」が頑張っているのは視聴者の支援があればこそなのでしょう。国民一人一人が自分の頭で独立して考えて発言行動するようになれば、欧米先進各国から一目置かれる真の民主主義国家になると思います。