我が家にとって、NAS(Network Attached Storage)はなくてはならないものです。
音楽鑑賞、ビデオ鑑賞、写真や書類などの様々な記録の保存・閲覧で毎日24時間、365日、年中無休で稼働し続けています。
バックアップ用のものも含めて現在稼働中のNASは3台。その中で最も稼働率の高いのが2年以上前に購入したQNAPのTS-219P2でした。TS-219P2自体、そこそこの性能で特に不具合はなかったのですが、大きなビデオファイルを扱ったり、同時アクセス時のパフォーマンスに限界を感じつつあったのと、やはり老朽化による突然の故障のリスクを避けたいということで、最新のNASに交換することにしました。
今回選定したのはやはりQNAPの最新型2-bayNAS、TS-251です。
心臓部のCPUにCeleron 2.41GHz dual-core processorを使用し、TS-219P2のMarvell 2.0 GHzに比較して格段に強力になっています。その高機能はたぶん使い切れないでしょう。詳細はこちらを参照。
しかしハイグレードのNASだけあって非常に高価で、国内では6万円前後です。円安の影響もあるのでしょうねぇ。だめもとで円安になってからはご無沙汰のAmazon.comを覗いてみると、何と送料込みでも46,000円弱でした。
早速注文。
しかし配送が早い。わずか3日で届きました。日曜日にかからなかったら2日で届いたかもしれません。
事前にDDR3L 4GB SO-DIMMを準備してあったので早速メモリーの増設です。
まずは外側のケースを半分、後ろ側のネジを2カ所外してスライドして外します。
続いてHDDを保持するフレームを外します。
これでようやくメモリーソケットが乗っているマザーボードにアクセスできるようになります。メモリーはソケットに斜めに差し込んで両側の押さえがカチッと窪みにはまるように水平に押さえ込みます。
これで5GBになりました。ここまでメモリーを増設しておけばQNAPの持つ機能の大部分を使うことができると思います。
いよいよNASの交換です。
TS-219P2から2台のHDDを外し、TS-251に付け替えます。
QNAPのNASは今まで使用していたNASのHDDをそのまま引き継げるのです。
ところが電源をいれてもTS-251がネットワーク上に見つかりません。どうやら動作していないようなのです。
これは増設したメモリーが怪しいと色々調べてみたら、メモリースロットには同容量のメモリーしか使えないことが分かりました。1GBと4GBでは駄目なのです。
そこで元々ついていた1GBのSO-DIMMを外して、購入してあった4GBのものと交換しました。
電源を投入し再度Qfinderで検索するとすぐにTS-251が見つかりました。もちろん従来のHDDを引き継いでいるので設定は今までのTS-219P2と同じです。これでめでたくTS-251を使用できるようになりました。
追記
TS-251は一応使用できるようになりましたがいささか挙動が変です。
ネットワークアイコンからネットワークコンピューターとしてアクセスすると必ずこんなネットワークエラーのダイアログが表示されます。
そして診断のボタンを押すと
が表示されて、このダイアログを閉じてようやくアクセスできるようになるのです。
これには参りました。
色々調べてみたのですが原因不明。
そこで最後に気が付いたのがWindows 8.1特有のMicrosoftアカウントとの紐付けでした。
実は今使用中のPCはローカルアカウントを使用しているのでした。
早速ローカルアカウントをMicrosoftアカウントに変更したところ、嘘のように前記症状がなくなりました。
目出度し目出度しと言いたいところですが、Microsoftアカウントとローカルアカウントでこのような差ができること自体納得がいきませんねぇ。
バグなのでしょうか?それとも必然なのでしょうか?
更に追記
Windows 10へのアップグレードを促すための通知プログラム、KB3035583を導入したとたんにまた元に戻ってしまいました。困ったものです。別のローカルアカウントを作ってそれでアクセスすると正常にアクセスできます。一体全体どうなっているのでしょう。