NHKの番組でも話題になった「血糖値スパイク」、実は私には大分以前から非常に関心のある事柄でした。
今から大分昔になりますが、30代の頃人間ドックでブドウ糖負荷試験の結果が糖尿病境界型を示すと診断されたのです。
それ以来血糖値が上昇しないように食事にはかなり気を遣うようになりました。その効果があったのかどうかは分かりませんが、今日に至るまで糖尿病を発症することなく経過しています。
しかし血糖値スパイクは糖尿病でなくとも発生するもので、糖尿病と同様に危険な症状です。
これは通常の検診では発見できません。食後1時間以内に血糖値を詳しく調べなければ見つけられないのです。
そこで家で血糖値を計れる器具を購入してみました。


海外製品ですがこれが信頼性と手軽さ、値段から最もお勧めできると思います。
日本ではここで取り扱っているようです。
キャンペーンをしているようで、センサーを購入すると測定器などのセットが無料でついてきます。
私は一番安い50枚入りを注文しましたが確かに写真に示したようなすぐに測定できる完全なセットがついてきました。4,290円ですぐに血糖値の測定が始められるのでお手軽です。
最初はセンサーに付着させる血液量の案配が分からず何回か血量不足のエラーで失敗しましたがすぐに慣れました。
早速本番です。
まずは極端な例で調べてみました。
昼食にカツ丼のお弁当を早めに食べてみました。
食事の前の血糖値は96。
30分後の血糖値は147。
1時間後は何と239!!!
1時間半ほど後では135でした。
もうびっくりです。
典型的な血糖値スパイクですね。
続いて普段の食事後の血糖値を調べました。
ある夕食の例です。我が家では夕食は軽くすることにしています。
茹で野菜を最初に食べ、チーズ、肉まん、ブドウパンにバターをつけたもの一切れ、牛乳、リンゴの順に15分ほどかけてゆっくりと食べました。
食前の血糖値は100。
30分後は148。
ほぼ1時間後では93でした。
これではあまり心配することはないですね。
さらに別の日の昼食で生野菜のサラダ、麻婆豆腐、胚芽玄米+大麦+白米をなるべくゆっくり食べる。でも15分くらいで食べ終わってしまいました。ゆっくり食べるのはなかなか難しいものです。
食前の血糖値はやや高めで110。
30分後は139。
1時間後は134。
長めの散歩が終わった2時間半後では99でした。
さらにもう一つの例。
アサリとわかめの味噌汁、厚揚げの煮付け、鮭のフレークと白魚の佃煮で茶碗に7分目ほどの胚芽玄米+大麦+白米をゆっくり食べました。比較的少ない朝食でした。
食前は109。
約30分後121。
1時間半後126。
これもほぼ正常です。
最後に気になっていた例を。
お寿司を一人前プラスアルファ食べた場合です。
まずほうれん草のおひたしを食べて、デザートは金柑とバナナでした。30分かけてゆっくり食べました。
食前105。
30分後151。
1時間後149。
2時間後122。
血糖値を上げやすい白米をたくさん食べることになるので心配していましたが、ちょっと高めではありますが、それほど急激な血糖値の上昇はないようです。
(なお、食後の経過時間というのは食べ始めてからの時間です。)
以上の実験をした結果、やはり私はインスリンの分泌能力が少し弱いようで、一度に大量の糖を吸収してしまうと処理能力が追いつかず血糖値が急上昇する危険性があるということが分かりました。
しかし糖の吸収をゆっくりする、言い換えれば、食事をゆっくり取る、あるいは糖の吸収を緩やかにする効果があるとされる食物繊維、野菜を食事の最初に取ることをすれば血糖値を上げやすい白米なども食べられることが分かりました。もちろん白米やパン、うどんなどのGI値の高い食品はできるだけ少なくすることは私にとっては必要なことです。極端にゼロ一ではなくうまくバランスを取っていくことが大切ですね。
それから血糖値の検査が頻繁に必要な方にとってセンサーは意外と費用がかさみます。一回ごとに使い捨てですからね。最初に紹介したサイトでは定期購入でもかなり高額です。もう少し安く手に入れられないかとお悩みの方は一度アメリカのAmazonを探してみてはいかがでしょうか?かなり安く手に入れられるかもしれません。