佐川氏の証人喚問の茶番

以前から現在の状況下での証人喚問は全くの無駄だと思っていました。
案の定、自民党が幕引きのため下手な芝居を打たせましたね。見ていてただ呆れるばかりでした。こんなバカバカしいお芝居を信じる人がどれだけいるのでしょうか?でもオレオレ詐欺が後を絶たない現状を見ると意外と信じてしまう人も多いのかもしれません。悲しくなりますが、、、

何故証人喚問が無駄かといえば、偽証をしても委員会の三分の二以上の賛成がなければ偽証罪に問うことは出来ないからなのです。今の国会の勢力図は、国民が簡単に絶対安定多数を与党に与えてしまったためになんでも与党の思い通りになってしまうのです。政権与党に都合の悪いことは偽証しても告発される心配は全くないのです。だからあれほど断定的に政治家の関与を否定して見せたのです。

逆に籠池氏の場合には偽証罪で告発できるにもかかわらずそれをやらなかったのは、籠池氏の証言が正しかったからに他なりません。下手に偽証罪で告発したら昭恵氏や谷氏、迫田氏などが法廷に立つことになりやぶ蛇になるからでしょう。

野党もいい加減こんなバカな戦術から卒業して欲しいものです。
強制的に捜査する権利を持った捜査機関でない限り、現状打破は不可能でしょう。
本来はこの役目は検察に託されているはずなのですが、この検察が安倍政権下では政権側の不正をむしろ隠蔽する側に回っているので全く信頼できません。

残るは国政調査権の発動です。
国会内に野党も含めた調査チームを設置して財務省をはじめ、関連するあらゆる部署を強制捜査するべきです。

そもそも疑惑を持たれた財務省がそれを調査するなどといった笑止千万な事態を自民党が主導していること自体、隠蔽を目的にしたものだと自白しているようなものなのです。
あとは国民の内閣支持率と自民党の支持率を極限まで下げるしかありません。
でも現実的には日本国民の政治への無関心は根深いものがあり、なかなか難しいかもしれませんね。

スキャンダル的なものにはワッと飛び付くのですが、その根本的な問題にまで目を向けることはありません。だからあっという間に関心が薄れて忘れてしまうのです。やはり国民の教育、特に考える教育を充実させないとダメですね。